
12/25の朝目を覚ますと、サンタさんからプレゼントが届いていました。
プレゼントの中身はかっこいい腕時計です。
実はこれ、私の子供たちが買ったらしく、ちゃんと箱に包んで私が目覚める前に頭の上に置いててくれていたんです。
このプレゼントにはちょっとしたエピソードがあります。
2か月ほど前、家族でショッピングに行った時のこと、長女が何気に私たち夫婦に何が欲しいか聞いてきました。
妻はネックレス、私は腕時計がいいなぁとそれぞれ話していました。
そんな話をして家に帰ったその日から、子供たちの様子が変わりました。
子供たちは自分たちで“お手伝い”の一覧表を作り、それぞれに単価を決めていました。
皿洗い10円とか、掃除機かけ10円とか、トイレ掃除5円といった具合でお手伝い表が出来上がりました。
中には「マッサージ」なんてのもありましたね。
一つのお手伝いが終わるとお金をもらい、「他にお手伝いはない?」と聞いてきます。
そんな日々がしばらく続いていました。お金も結構貯まってきたようです。
そしていよいよクリスマスが近づいてきました。
12/23に、子供たち3人はおばあちゃん家に泊まりに行きました。
子供たちの作戦はこうです。おばあちゃん家に泊まり、翌朝おばあちゃんにそのままお店に連れてってもらって買い物をする。
私と妻には内緒でプレゼントを購入しようというものでした。
しかし、おっちょこちょいの長女は自分の財布を忘れて泊まりに行ってしまいました。
おばあちゃん家は近いので、結局翌朝みんな一度戻ってきてしまいました。
財布を取った長女は気を取り直してすぐに出発。
しかしこの時、長女が私に少し話してくれたのです。
「かあちゃんのプレゼント買うから内緒ね。とうちゃんのはお金が足りないから今日は買えないから我慢してね。」
「わかった。内緒にしておくよ。行っといで。」と伝え、長女らを見送りました。
お昼になり、子供たち3人は満足したように帰ってきました。もちろん、何をしてきたかは話しません。
3人はいつも通り遊びだしました。
私は午後から実家の手伝いにでかけ、母(おばあちゃん)から今日の出来事を聞くことになりました。
おばあちゃん家に泊まった時、子供らが持っているお金は150円ほど足りない状況だったそうです。
すると子供たちは、「おばあちゃん何かお手伝い無い?あと150円足りないからお手伝いさせてー。」と相談してきたとのこと。
それならと「じゃあ掃除を手伝って。」と年末大掃除で片付けや雑巾がけなど、大量のお手伝いをしてもらったそうです。
さすがに疲れたと子供たちも話していたようですが、大仕事を終え無事に150円を手にしました。
その後ウキウキと買い物に出かけ、お店についた子供たちは、さっそく妻のネックレスを買ったそうです。
ただ、長女は買った後もなかなかお店から出なかった。
私が欲しいと言っていた腕時計をじっと見つめて立っている。
途中ウロウロしたりするが、また時計の前に戻ってきて眺めている。
欲しいんだろうなと思いながらおばあちゃんは長女に尋ねてみたそうです。
「何をしているの?」
「とうちゃんこれ欲しいと言ってたけど買えないな。」
そう言いながらもなかなか動こうとしないのでまた尋ねてみた。
「何か考えているの?」
「あのね、サンタさんにお願いしようか迷っている。自分のプレゼントはいらないから、父ちゃんにこれをプレゼントしてあげてと言おうかなと。」
それを聞いたおばあちゃんは心打たれ、
「よしわかった!じゃあこれは内緒でおばあちゃんが買ってあげる。だからあなた(長女)は大きくなったらおばあちゃんに恩返ししなさいね。」
そう言って腕時計を長女に買ってあげたそうです。
その後、子供らとおばあちゃんはランチを食べていたそうですが、おばあちゃんが子供らにこう質問したそうです。
「おばあちゃんちにお泊りして楽しかった人ー??」
「はーーい!」とすぐに下の2人は返事。
でも長女だけは
「楽しいよりうれしい!!」
と言っていたそうなんです。両親にあげたいと思っていたプレゼントを両方ゲットできて、本当にうれしいと。
そして25日の朝、ちょっと寝坊した私のもとにプレゼントが置かれていました。
もちろん中身は腕時計です。
長女に、「これどうしたの?」と聞くと、
「知らない。サンタさんからでしょ。」と、自分の苦労は一言も話さずサラッとしていました。
そして下の2人までも、買ってきたことを全然話そうとしません。
自分たちがお手伝い頑張って買ってきたものだけど、そのことには全く触れずサンタさんからのプレゼントだと話していました。
私は子供たちの気持ちに感動しました。
とっても素敵なクリスマスプレゼントになりましたよ。
腕時計はもちろん遊びにも仕事にも使っています。
この時計は私にとって一生大事にしていきたいと思っています。