
サトウキビは労力もすごい
1月に入り、実家のサトウキビの収穫を手伝ってきました。
宮古島は12月~3月の期間はサトウキビの収穫時期にあたり、農家もサトウキビを運ぶトラック業者も忙しくなります。
最近は収穫も機械化されてきていますが、手で刈り取ったほうが収入が多いのでまだまだ手刈りで行う方もいます。
私の実家でも手刈りと機械と両方行うのですが、手刈りの労力は大変です。
一本一本をナタで切り倒し、それを引っ張り出し、枯葉を落として積み上げていく。
この作業を延々と繰り返していきます。
作業はやはり大変で、正直私にとっては楽しいものではありません。
最近は「労働収入」というものと「不労収入」などについて考えるようになり、このサトウキビの収穫はまさに「労働収入」だよなぁなんて考えながら作業を続けていました。
作業というものは、ダラダラやっているとなかなか前に進みません。
同じ作業の繰り返しであれば自分を無にして機械のごとく動くほうがスピードが上がっていきます。
始めは嫌だなぁと思いながらやり始めていましたが、だんだん作業が進むにつれて自分を無にし、早くなっていきました。
ふと我に返ったとき、考えたことがあります。
これは集中していると捉えることもできるだろうが、思考停止という状態ではないのだろうか。
思考を停止して体だけを機械のように動かし同じ作業を繰り返していく。
これが何日も続くと考える力も弱まっていくんじゃなかろうか?
後半になると疲労もたまってきますので、ますます考える力が失われていくように思います。
一日の作業が終わると確かに達成感はありますが、このままでいいのだろうかという疑問も湧いてくるのです。
昔はサトウキビの収入も大きかった?
現在、サトウキビだけでは食べていくほどの収入は得られないのが現状です。
そのため会社に勤めながら兼業したり、高齢者が年金をもらいながら作っているような状況です。
ちょっとしたボーナスぐらいのものですね。
昔は全体が貧しかったようでサトウキビからの収入は家計の大きな収入になっていたようです。
サトウキビ畑を所有していない家庭に比べたら全然違ったようですよ。
サトウキビは収穫できれば必ず買い取ってくれます。
なので“売る”という心配がないので作る人は多いです。
ただ私は、今後も同じように続けていくのはどうだろうと疑問に思っています。
昭和のやり方がずーっと続いていくとは思っていませんので、どこかで転換期がくるのだろうと思っていますね。
単純に労働だけしていればお金が入ってくるという状況は崩れていくんじゃないかと感じています。